時代を映し出すのが映画の重要な役割だとすれば、この映画が受賞したのは必然だということだろう。
そして、監督賞や主演女優賞など数々の賞を総なめにして作品賞も獲得したのは『アノーラ』だった。
「ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……」(同)
私はまだ未見だが、なんとなくジュリア・ロバーツとリチャード・ギアの『プリティ・ウーマン』を思い起こさせる映画のようではないか。
女性の相手がロシア人という設定も今風ではないか。早速観に行こう。
では、今週のランキングに行くが、残念ながら今週もスクープらしいものはない。よって順位なし。
まずは、SNSを子どもには使わせるなというお話から。オーストラリアでは18歳以下の若者にSNSを使わせないという法律が通り、世界的にもSNSに対する危惧が広がってきている。
現代では、社会心理学者のジョナサン・ハイトが「日本人よ、いますぐ若者にSNSを禁じなさい」と警告している。
ジョナサン・ハイトは、COURRiER JAPON(2024.6.18)によると、「ニューヨーク大学教授で社会心理学を研究する。2022年、同氏が米誌『アトランティック』に寄稿した記事『アメリカ社会がこの10年で桁外れにバカになった理由』は米国内で大きな反響を呼び、バラク・オバマやジェフ・ベゾスは人々に一読を促した」という。