19位:小布施
人口は1万人ほど、町役場を中心に半径2kmの範囲にほとんどの集落が入るという、長野県で一番小さい町。しかし全国から注目をあつめる「まちづくり」成功の町と言われ、1年間で100万人以上の観光客が訪れます。
美しい景観とともに有名なのが栗。9月初旬頃から、その年収穫された新栗を使ったメニューが、各店舗の店頭に並び始めます。栗を使ったメニューを扱うお店は、小布施駅から徒歩10分足らずの中心エリアに集中しています。和菓子にケーキ、アイスに栗おこわと、たくさんの選択肢があるので、いろんなお店を覗きつつ、目一杯食べ歩きを楽しんでください。
20位:旧開智学校
明治6年(1873年)に第二大学区第一番小学開智学校として開校。現在保存されている校舎は、明治9年(1876年)に新築され、昭和38年(1963年)まで実際に使われていた、日本で最も古い小学校のひとつです。明治時代に流行した和洋折衷の擬洋風建築で建てられ、重要文化財にも指定。校舎内は見学も可能で、現代までの教育資料の展示がされています。
21位:諏訪大社下社春宮
諏訪大社は全国にある諏訪神社の総本社。上社の本宮と前宮、下社の秋宮と春宮と4箇所の境内があり、二社四宮を総称して諏訪大社と呼ばれています。古事記や日本書記にも記されている歴史ある社であり、風・水の守護神として、五穀豊穣、また武勇の神として昔から多くの人の信仰がある社です。
諏訪大社で行われる全国的に知られた祭事が、7年に1度、山から切り出した柱を諏訪大社まで曳いていく「御柱祭」。諏訪大社の四社に4本ずつ、計16本の御柱を立てるために、山から人の力で御柱が曳かれて神社へ運ばれていきます。諏訪大社へ参拝する際には、ぜひ各社で境内に立てられた御柱も探してみて。
諏訪大社には本殿はなく、春宮では杉の木を御神木として拝しています。幣拝殿・片拝殿は国の重要文化財に指定。入口の御影石の大鳥居は万治2年(1659)建立と推定され、境外にある万治の石仏と同じ作者と言われています。
22位:高遠城址公園
武田信玄の軍師である山本勘助が改修した、高遠城の跡地。旧藩士たちがタカトオコヒガンザクラを植え、明治9年(1876年)に公園となりました。「日本さくら名所100選」にも選ばれ、今では桜の名所としてよく知られています。園内に植えられている桜は約1,500本。毎年4月上旬から中旬にかけて見頃をむかえ、同時に「高遠さくら祭り」が開催されます。
23位:奈良井宿
かつて中山道を歩く多くの旅人で栄えた、旧中山道随一の宿場町。約1kmにわたって、江戸時代や明治時代の建築物が立ち並び、当時の面影を色濃く残します。この風情ある町並みは、NHK連続テレビ小説『おひさま』の撮影にも使われました。また奈良井宿の特徴的な建築様式であり、二階が少しせり出した「出梁(だしばり)造り」の建物も必見です。
24位:妻籠宿
江戸から数えて42番目となる妻籠宿は、中山道と伊那街道が交差する交通の要衝として、大変にぎわいました。日本で初めて古い町並みを保存した宿場町で、奈良井宿同様、国道が大きく西側にそれていることと、大火を免れたことで古い建物の町並みが残され、枡形や水場など、宿場の面影を偲ばせています。
25位:美ヶ原高原
松本からもアクセス可能な「美ヶ原高原」。バスで山の上まで行くことができ、北アルプスや八ヶ岳などを見ながら高原を気軽にハイキングできます。標高2,008mの王ヶ鼻は、頂上から続く尾根の先端で、眼下に見事な雲海が広がります。辛い山登りをしなくてもこんな絶景が見られるなんて得した気分になります。
26位:諏訪大社下社秋宮
下社秋宮は21位にランクインした下社春宮から1.5kmほどの場所に位置しており、イチイの木を御神体としています。御柱祭の時にはこの秋宮で締めくくりとなります。
建物からその配置までほとんど同じ春宮と秋宮。実は、同じ図面を用いて、2つの流派の大工集団が、腕を競って建てられたといわれているのです。秋宮の建築は、当時の諏訪で新進気鋭の流派として名をあげていた立川流(たてかわりゅう)によるものです。
一見同じように見える建築でも、よーく見ると、彫刻にはしっかりそれぞれの特徴を現しています。一番わかりやすいのは角の装飾で、春宮は2頭の唐獅子(からじし)、秋宮は唐獅子と象となっています。互いにプライドをかけて腕を競い合った秋宮と春宮、ぜひ建物もじっくり見比べてみてくださいね。また秋宮の狛犬は、青銅製では日本一大きいとされておりこちらも必見です。
27位:諏訪大社上社本宮
諏訪湖の南東に佇む守屋山の麓に位置しており、上社本宮では御山を御神体としています。一般の参拝者は弊拝殿の近くには入れず、斎庭を挟んで離れた拝所から参拝します。上社本宮は、四社の中でも古い建造物が一番多く残っています。拝殿へ続く長い廊下「布橋」や、徳川家康が大久保長安に建てさせた「四脚門」など、見応えのある建物もぜひまわってみましょう。
上社本宮へ向かう参道は北参道と東参道の2つあり、北参道を通って境内に入る人が多いですが、本来は東参道から参拝するのが正式な参拝ルートです。
28位:スタービレッジ阿智
日本一の星空が見える場所として、環境省から認定されたことのある長野県・阿智村。村のいたるところから星を見上げることができますが、スタービレッジ阿智(ヘブンスそのはら)で開催されているナイトツアーに参加すれば、富士見台高原ロープウェイで標高1,400mの高さまで登って星空遊覧を楽しむことができます。わずかな街の光さえも届かない暗闇で、ガイドによる星座解説付きで鑑賞できますので、ぜひ参加してみてください。