サブリースのトラブル回避方法は?

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サブリース契約で起こりがちなトラブルをできるだけ回避するための、もっとも重要なポイントは、契約内容を事前にしっかりと確認し把握しておくことです。

契約にはどのような条件がついているのか、解除条件はどうなっているのか、また、契約の期間や賃料なども明らかにしておく必要があります。数年先、数十年先のことも含めて、経年でどのように条件が変わっていくのかなどもポイントとなるでしょう。

建築物と管理をセットで請け負うスタイルの建築提携型サブリース契約は、後に大規模なメンテナンス費用がかかるケースもあるため、契約内容には十分注意しましょう。サブリース契約をする企業については、これまでの実績などを含めて事前によく調べておくことをおすすめします。

サブリースは得するの?損するの?

(写真=Tero Vesalainen/shutterstock.com)

結局のところサブリース契約での賃貸経営は、お得なのか損しやすいのか、どちらでしょうか?金銭的な部分だけを見ると、管理会社への支払いが発生するため、直接運用するのに比べると当然大家さんの利益は小さくなります。

しかし、金銭以外の部分で考えたとき、収入減に直結することから賃貸経営のリスクの筆頭に挙げられる「空室リスク」が、サブリース契約では回避できます。その点は大きな魅力といえるでしょう。

また、もう一つの見逃せないメリットは、物件の管理業務や確定申告、入居者とのやりとりなどをすべて任せることができる点です。特に、別に本業をもっている方にとって、さまざまな管理業務に振り回されるのは痛手になります。そのための支出と考えれば、必ずしも損になるとはいえません。

時間的な問題で、十分な物件管理ができない人にとっては、サブリースは手間がかからず都合の良いシステムといえます。得か損かの判断は、大家業を営む人自身の環境によるところが大きいでしょう。

サブリース契約は、単純に「家賃収入の保証があるから得をする」と考えて始めていいものではありません。場合によっては「こんなはずじゃ……」と後悔することにもなりかねないため、サブリースの仕組みやリスクをしっかりと理解したうえで検討していきたいですね。

文・岩野 愛弓(住宅・不動産ライター、宅地建物取引士)/DAILY ANDS

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