サブリースに必要なメンテナンス費とは
サブリース契約をする際には、毎月一定額のメンテナンス費用が必要になることがあります。物件の入居者が退去するときや、入居している間の補修・修繕に必要な費用は大家側の負担となりますが、補修費用を請求されるたびに予期せぬ支出が発生するのは頭の痛いことです。
そのため、あらかじめメンナンス費用として一定額を管理会社に支払っておくことで、補修などが必要となった際は管理会社が費用を含めて対応してくれる仕組みとなっています。
このように決まった一定額を支払うケースのほか、補修・修繕が発生した際に会社から工事費を請求されることもあります。いずれにしても、継続的に入居者を確保していくためには、内装や設備、外壁などのメンテンナスは不可欠となってくるでしょう。サブリース契約の提供会社によっては、定期的なメンテナンスを必須条件としているケースもあります。
サブリースに多いトラブルは?
満額の家賃収入ではないにしても、一定額の保証や管理を任せられるのであれば、メリットしかないのでは?と考える人もいるでしょう。しかし、サブリース契約でのトラブルは少なくありません。
サブリースは簡単に解約できない
サブリース契約を結んでから、決められた期日前に申し入れをせず解約しようとした場合、高額な違約金を請求されることがあります。どのような契約条件となっているかはしっかりと確認する必要があります。
管理会社から契約解除されることもある
一般的な賃貸契約の場合、契約を解除するときには貸主(大家やオーナー)より借主(入居者)のほうが保護されることが多いでしょう。同じように、サブリース契約は管理会社が大家さんから賃借しているわけですからため、借主である管理会社が保護されます。そのため、管理会社から突然契約解除を通知されるというケースもあり得るのです。
サブリース会社が倒産した場合、直接の賃貸契約に
近年、サブリース契約に特化した賃貸管理会社(以下、サブリース会社)が増えていますが、このサブリース会社が倒産してしまうケースが現実的に起きています。当然ながら、一定額の保証料を受け取れるという計画は、サブリース会社の倒産後は見込めなくなります。
また、実際にその物件に居住している借主(入居者)との賃貸契約は、大家さんとの間で直接継続することになります。
入居者の情報が分からない
賃貸管理をサブリース会社に任せるため、実際にどんな人が部屋を借りているのか大家側には分かりません。そのため、一般的に見てあまり好ましくない人物が入居していることもあり得ます。また、入居者なしの空室のまま、保証料だけを受け取っている状態になっている可能性もあります。