保証会社による家賃保証とサブリースの違い
保証料という言葉から、サブリースは、保証会社が提供する「家賃保証」と混同されることがありますが、目的も仕組みも全く違うため同様のサービスとして比較することはできません。
保証会社による家賃保証とは、借主が家賃の支払いが遅れた場合に、借主に代わって保証会社が大家さんに家賃分を支払う保証システムです。家賃に対する保険のようなものとイメージすると分かりやすいかもしれません。サブリース契約とは区別しておきましょう。
サブリースのメリットは?
サブリース契約をすることで、大家さんにはどのようなメリットがあるでしょうか。
一定の家賃収入が見込める
たとえ所有している賃貸物件に空室があっても、毎月一定の家賃収入が見込めることがもっとも大きなメリットです。空室の有無で家賃収入額が大きく変動することなく、ある程度は計画的に収入を見込めることがポイントです。
管理を任せられる
賃貸物件で意外と面倒になってくる管理業務を、管理会社にすべて任せることができます。例えばクレームの対応や建物の定期的なメンテナンスなど、個人ではなかなか手が回らないことにも対応してくれます。
普段は会社員をしていて副業として賃貸オーナーをしているなど、時間を自由に使うことが難しいケースでは、管理業務を代行してもらえるとありがたいですよね。
確定申告をまとめてくれる
大家業で家賃収入を得ている場合は、確定申告が必要です。「会計や税金のことは全く分からず苦手」という人でも、収入から経費の処理まで面倒な会計管理は任せてしまえるため、安心感があります。
サブリースの保証額はずっと変わらないのか
満額の家賃収入からいくらか差し引かれるとはいえ、毎月一定額の保証料があるのは心強いと感じるでしょう。しかし、新築当初の保証額がその先も同じ額面で続くわけではないことに注意が必要です。
保証料は数年ごとに見直されます。その理由は、賃貸物件がいつまでも新築当初の状態ではなくなっていくためです。一般的に、適正家賃は10年でおおよそ10%ほど下がるといわれています。
経年劣化で建物が古くなっていくことに加えて、近隣に新たな競合となる新築物件が出てくることもあります。このような背景から、徐々に家賃を下げないと入居がつかないとも考えられます。家賃を下げれば、それに比例して保証料も下がることになるのです。ここは事前にしっかり知っておきたいところです。