◆演歌「第7世代」にくくるべきか

青山新「女のはじまり/どうにもならない恋だもの」(テイチクエンタテインメント)
青山新「女のはじまり/どうにもならない恋だもの」(テイチクエンタテインメント)
 ところで、今、演歌界には、お笑いの世界のように「第7世代」がある。戦後の三橋美智也などの大御所から数えてのくくりらしい。代表的な歌手としては、バラエティ番組でも引っ張りだこの新浜レオン(26)や水森英夫門下の青山新(22)など、ニュースターが続々演歌界でデビューしている。

 演歌第7世代では青山が一番年下だが、彼よりさらに2歳も若い原田をこの世代に入れるべきかどうか。西城秀樹を敬愛する新浜は、伸びやかな高音が特徴だし、青山にしても伝統的な演歌仕込みの安定感がある。

 あるいは、吉幾三の秘蔵っ子である真田ナオキ(33)の「渋谷で・・・どう?」(2022年リリース)を聴いてもかすれ声の伝統を感じる。彼らに比べると、原田は演歌よりはムード歌謡的だし、ポップス寄り志向が明らかに強い。