一般的にマッチングアプリではメッセージ送信をはじめ「男性は有料」という機能が多い中、Tinderの場合はメッセージ送信は男女ともに無料で、男性も無料でできることが多いです。そのため、出会いに困っているほどじゃないイケメンもいますが、ワンナイト目的のいわゆるヤリモクや、結婚相手でなく友達探しが目的のユーザーも少なくありません。しかし、様々な婚活サービスを使いすぎた美咲さんにとって、「Tinderは腹の探り合いもなくやりやすかった」そうです。
◆最後のアプリで「初めて相手の人柄を見るようになった」
美咲さんによるとTinderの魅力は3つだそうです。
「私はちゃんと顔写真を登録して使っていたんですが、顔がわかる写真で登録するユーザーがそもそも少ないので、それだけで『ちゃんとした人』って思ってもらえました。
ヤリモクもいますが『ヤリモクですけどいいですか?』って申告してくれるんです。『そういうつもりがないです』って返信すると『そうですか』で去っていくから楽でした。
今までは学歴とか条件で相手を見てしまっていたけど、Tinderは条件で絞れないし、初めて相手の人柄を見るようになったんです」
◆生まれて初めての彼氏と、交際半年で結婚
Tinderで、通勤途中の駅に住む1歳年下の男性とマッチングします。彼は「美大ってすごいですね。どういうことしているんですか?」「マンガが好きなので絵が上手な人、尊敬します」と初めから美咲さんに興味津々でした。
ずっと敬語でやりとりをして、2週間目にデートをします。彼は出版業界で働く会社員でした。「話さなきゃ」という義務感を感じることもなく自然に会話が続いてあっという間に時間が過ぎ、自然と次の約束をします。3回目のデートで告白され、生まれて初めての彼氏ができます。
彼氏ができれば、デートで帰りが遅くなることも出てきます。ところが美咲さんのお母さんは、彼女が社会人になっても過干渉気味。帰宅するとお母さんからキレ気味に「何してたの?」と言われ、家の居心地が悪くなりました。