こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

パートナーが欲しいと思っても、うまくいかない人が増えています。子ども家庭庁がおこなった「令和6年度 若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」によると、結婚へのハードルについて未婚者の約3割が「そもそも出会いの場所・機会がない」と回答。そして既婚者と比較して最も差が大きかったのは、未婚者の方がスコアが高い「恋愛の仕方がわからないこと(未婚者の23%/約14pt差)」、「自分が結婚しているイメージができないこと(同25.2%/約12pt差)」でした。

冬のカップル
写真はイメージです(以下同じ)
同調査で、既婚者が配偶者と出会った場所・機会の1位は「マッチングアプリ」で、約25%でした。出会うための手軽なツールが普及しているのに、ユーザーはその中で比較検討されて“人気格差”が生まれます。結局マッチングアプリや婚活サービスを使っても、知り合った相手と距離を縮められず、恋が始まらない人が大勢いるのです。

◆20~30代独身女性の4人に1人は「恋人がいた経験なし」

筆者はこれまで1000人以上の男女の相談に乗ってきましたが、特にここ数年は、その傾向が強まっているのを肌で感じます。令和4年版の男女共同参画白書によると、20~39歳の独身者でこれまでの恋人の人数を「0人」と答えた人は、女性で24.1%、同独身男性で37.6%。恋愛経験がない人は今や珍しくありません。そんな彼/彼女らが“出会うためのサービス”を使っても、失敗の原因を客観的に分析できず、同じ失敗を何回も繰り返してしまいがちなのです。

今回取材した、現在30歳の女性・美咲さん(仮名)もその一人。人生で初めてできた恋人と結婚した彼女ですが、お相手に出会うまでは6年もの間“迷走”していました。そんな彼女の苦しかった婚活と、配偶者さんとの出会いのきっかけ、そして「やめてよかったこと」についてお話を聞きました。