個性を出した方が良いということではありません。需要と供給の差に注目しているだけです。
人生の早い段階で将来目指す仕事を決め、そのための専門教育を受け、その仕事に従事している専門職なのに、なんとなく進学先を選びなんとなく就職した一般的な会社員の方と大差ない、埋もれてしまうプロフィールではもったいないのです。
自分の世界を持っている女性が良いという男性がいるのに対し、そうした女性は希少なのです。残念ながら婚活ノウハウを見すぎて迷走していたこともあり、当時の美咲さんの姿は、自分の世界がある女性には見えませんでした。
◆丸投げ男や自己中男を引き寄せていた理由
また、美咲さんは自分から男性に申し込みをしたり、デートのお店を探して提案したり、相手が出やすいエリアを提案したりと、とても積極的でした。女性には受け身な人が多いからこそ、「積極的に女性から申し込みしましょう」という婚活ノウハウは多いのです。
「男性にやってもらうことが当たり前」「いい男がいない」と思う女性が多い中で、これは立派だと思います。
しかし女性が相手の都合に合わせてデートのお店を提案すると、「次もやってもらおう」と2回目も丸投げしたり、自分の都合がいいエリアを指定したりする男性もいます。美咲さんはそんな男性がいても明確に失礼な言動がないかぎり断らず、もう一回会ってみようという判断をしがちでした。
だからこそ、「今後は、先にGiveをしてTakeが返ってこない相手はどんどん断っていく方向にしよう」とお伝えしたのでした。
◆配偶者との出会いは“ヤリモクが多いと噂のアプリ”だった
SNSなどの婚活アドバイスから距離を置いた美咲さんは、「高学歴で大人しそうな人が多く、近くに住んでいる人を探しにくい結婚相談所は、自分には合わない」という結論に至ります。
片道1時間以上かけて相手に会いに行くことに疲れてしまっていた彼女は、マッチングアプリのTinderに再登録します。位置情報から近くにいる人が紹介されやすい点と、コミュ力が高いユーザーが多いという噂に魅力を感じたのです。なお、Tinderは私が勧めたわけではないです。