1番人気のルメール騎乗のアーバンシックにはついていく脚がすでにない。終始3番手につけていた三歳牝馬のレガレイラがダノンデサイルを終始マークして、四コーナーを回って前が開いたところを突っ込んでいく。

 内にデサイル、中にレガレイラ、外からはシャフリヤール。直線でデサイルを捉えた2頭のまさに鼻面を揃えての壮烈なたたき合いが続いた。このところ大レースに縁がない戸崎の鞭がうなる。

 一瞬、シャフリが出たと思ったが、内のレガレイラがまた差し返す。写真判定にもつれこんだ。

 テレビで見ていると、ややレガレイラ優勢か。だが戸崎は確信が持てずに天を仰ぐ。

 デムーロは早々と2着のところに馬を寄せた。1着レガレイラ。戸崎が拳を突き上げた。

 3歳牝馬の有馬記念優勝は1960年のスターロッチ以来64年ぶりの快挙だった。

 60年といえば、安保闘争があり、社会党の浅沼稲次郎が刺殺されるという暗い時代であった。

 しかし、政治家は腐り切り、庶民は物価高に喘ぐ、今の時代と似通っていないか。

 馬は世につれ世は馬につれ。

 私はレガレイラと同枠を買っていたから何とか的中。しかも4-8の馬券は6890円も付いたのである。

 これまでレガレイラの出た全てのレースで馬券を買っていたのに、今回は同枠の馬から買ってしまった。レガレイラごめんなさい。

 このレースも後後まで語り継がれることになるはずだ。

 さて、秋篠宮悠仁さんの筑波大入学が決まったが、何やらモヤモヤしたものが残っているのはなぜなのか。

 これまでの「悠仁さん東大一直線」報道はいったいなんだったのか。

 元皇室記者で成城大の森暢平教授は、悠仁さんの「東大志望説」は全くのフェイクニュースだったと厳しく批判している。

 森教授によれば、相当早く東大進学説を唱えたのは悠仁さんがまだ幼稚園生のときの週刊朝日(2012年9/21日号)だったという。タイトルは「『脱・学習院』で目指せ東大!?」。