御年84歳。いつ何があってもおかしくはない歳である。幸い、12月の9日に退院しようとしたら、カミさんに、「孫が家にやってくるからあんたに構っていられない」といわれてしまったそうだ。

 そのために退院が延期になり、その後、12日に議場に姿を現したという。どんなに強がりをいっても、カミさんに弱いのはオレも麻生も同じということか。もはや政治の世界ではオワコンの麻生だが、なりふり構わず何かを仕掛けてくるということも考えられなくはない。

 なにしろ、麻生の石破嫌いはよく知られているからだ。だが、石破降ろしはいいが、次に高石早苗というゴリゴリの保守オバサンだけはやめてほしいものだ。

 お次はマイナ保険証のお話。少し前に新潮がマイナ保険証のマイナス面を指摘し、批判していたが、文春はマイナ保険証の普及には前向きのようだ。

 今週、巻頭を使って「マイナ保険証25の不安に答えます」という、総務省の広告が入っているのではないかと疑いたくなる大特集を組んでいる。

 以前から書いているように、私はマイナ保険証など持っていないし、これからも持つ気はない。かかりつけの医者からも、持つようにいわれてもいない。

 マイナ保険証を今後、どのように国がしようとしているのか、最終目標は何なのかを国民に十分説明して、納得できるようにすべきである。

 文春は今回、マイナ保険証利権というべき莫大なカネに、NTTグループや富士通、当然のことながら電通、さらに関連団体をつくり、役人たちの天下り先に使われているとレポートしている。

 だいぶ前からいわれていることだが、こうした“悪事”は何度でもいい続けなくてはいけない。われわれの血税がジャブジャブつぎ込まれているのだから。

 東京新聞(11月15日付)によると、2014年度から2024年度にかけてマイナ保険証導入に政府が投じたカネは、総額8879億円だそうである。1兆円を超えるのは間違いない。