ごぼうは土の中に深く根を張る植物であることから、しっかりと根付いて成長するように、家族や子孫が安定して繁栄することの願いが込められています。また、ごぼうを叩いて開くことから、「開運」の意味も込められています。

筑前煮

筑前煮

穴が多く、先の見通しが明るいことへの願いを表す「れんこん」や、祝いの象徴とされる赤色が幸福や喜びを表す「にんじん」、苦難を跳ね返す強さをもつ弾力ある「こんにゃく」など、具材の一つ一つに縁起の良い意味が込められてることから、家族の絆や繁栄を願う品として親しまれています。

昆布巻き

昆布巻き

「昆布」という言葉には「養老昆布(よろこぶ)」という解釈が含まれ、両親がいつまでも健康で長生きできるようにという不老長寿の願いが込められています。また、「子生(こぶ)」と書くことで、二人の親から子が生まれることを象徴し、子孫繁栄の意味も託されています。

きんとん

きんとん

「金団(きんとん)」とも書かれ、「金の団子」や「金の塊」を意味するきんとんは、黄金色の見た目が財宝や富を連想させることから、新年の豊かさや繁栄の象徴とされています。

それぞれに意味がある、覚えておきたいおせちのしきたり

おせちをいただく際にもしきたりやマナーが存在します。それぞれに込められた意味や大切な願いを知ることで、よりおせちへの知識が深まるはずです。

食べる順番

おせち料理は、本来4段のお重ですが、現在は3段や2段重ねが多用されています。4段重ねの場合、基本的に一の重→二の重→三の重→与の重(四は忌み数字なので用いない)の順番でいただきます。

また、目上の人から順番に一の重から箸をつけていきます。自分の順番がまわってきたら、まず一の重の中から、複数の種類を少しずつ取ります。取る量は、一緒にいただく方の人数を踏まえた量を取ります。

祝い箸を使う