まつげを抜くのは抜毛症?

まつげを抜く癖の対策法について説明してきましたが、まつげをたまに1、2本を抜いてしまう程度であれば癖としては軽度のものですが、まつげを抜く癖が酷くなり、まつげが無くなってしまうほどにまつげを抜いてしまう場合は、抜毛症の可能性があります。

抜毛症になりやすい世代は?

抜毛症は小学生から思春期にかけての女子に多いですが、成人になってから発症する人もいます。

抜毛症を発症する原因は家庭環境や学校、職場の対人関係の悩みが多いとされていますが、子どもの場合は悩みがなくても毛を抜いてしまうただの癖から抜毛症になる場合もあります。

子どもが抜毛症になる原因は?

子どもが抜毛症になる原因には、これと決まった明確な理由や原因はないと言われています。

勉強することのストレスから毛を抜く子もいれば、家庭環境や学校生活のストレスで毛を抜く子など様々です。

もし子どもが毛を抜いてしまった場合は、決して怒らないであげてください。

怒るとますます子どもにストレスがかかり、更に症状が悪化してしまうことがあるからです。

まずは毛を抜くことを止めさせるのではなく、何か嫌なことがあったのか子どもに聞いて相談に乗ることが大切です。

症状が酷い場合は、メンタルクリニックなどの専門科を受診する必要があります。

抜毛症になりやすい性格は?

抜毛症はストレスをためやすく、それをうまく発散することができなかったり、人に言葉で伝えることが苦手な人がなりやすいと言われています。

抜毛症になりやすい性格①内向的

「こんなことを言ったら変に思われるのでは」とか「怒られたり、嫌われるのではないか」と考えて、思ったことを口に出せない、うまく言葉に表現できない心理的なストレスから抜毛症になるケースもあります。

抜毛症になりやすい性格②真面目、責任感が強い

真面目で責任感が強い人は「~でなければならない」というように自分でルールを決め、自分でも気付かないうちに自分を縛りつけてしまい、ストレスがたまりやすくなってしまう心理傾向があります。

抜毛症になりやすい性格③完璧主義

アーティストやアスリートなどに多い完璧主義な性格ですが、世の中に完璧な人間や物事は存在しません。

完璧主義は上昇志向が強いということでもあるので素晴らしいことだと思います。

しかし完璧主義の人は失敗すると、とても自分を責める傾向があります。

自分の失敗を許すことができないということは自分を責めるということですので、必ずストレスがたまっていきます。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というように、完璧主義の人は何事も程ほどに済ますのが丁度良いと考えることが大切です。

抜毛症の女性の実録再現VTR

2013年6月19日に放送された『ザ!世界仰天ニュース』では、アメリカでスタイリストをしている女性マンディ・ラインさんが抜毛症と闘病する様子が再現されています。

VTR放送後は、精神科ハッピースマイルクリニック院長の千田要一先生がスタジオ出演し、抜毛症について解説しています。

まとめ

まつげを抜いてしまう癖が止められないと困っている方は、自分はおかしいのではないかと思ってしまうかもしれません。

しかし、あなたは何もおかしくはありません。

人は誰でもストレスを感じたとき、それを解消しようと無意識に何かしらの行動を起こすからです。

頭を掻きむしる、爪を噛む、まばたきが増える、歯ぎしりする、貧乏ゆすりなど、人によって様々です。

あなたの場合は、それがまつげを抜くという形で現れただけです。

後は、まつげを抜いてしまうストレスの原因と解決方法が分かれば、あなたがまつげを抜く癖は徐々に減っていくでしょう。

まつげを抜く癖を本気で直したい場合は、家族や友人など周囲の人の理解を得ることも大切ですが、症状が軽い内に自分で治そうと努力する必要もあります。

どうしても一人で頑張ることが難しいと思うときは、無理せずメンタルクリニックを受診することをおすすめします。