資産家はじゃんじゃんお金を使う
一方で資産家はまったく違う。まるで毎月両親からもらうお小遣いをキッチリ使い切る高校生のようにガンガン消費する。
彼らは10億、100億と資産があるからそのような余裕があるわけではない。資産運用によるキャッシュフローを持っており、「収入>支出」という図式が成り立つので、お金が減っていく恐怖から開放されている。
例えば知り合いの資産家は、都内の駅前に商業ビルを持っており、そこからの賃料収入だけで何百万円もの収入がある。空室リスクにさらされている地方の不動産投資家とは異なり、収益が安定している優良企業がいくつも入居しているので、空室リスクの心配はほとんどない。
その方と会う度に、とにかくド派手に奢ってもらって仰天する。ビジネス面でも色々とお世話になっている上に、さらに食事まで奢ってもらっているのが申し訳なくて、何度もこちらから支払いを申し出た。しかし、私のほうが遥かに年が若いからか、まったく払わせてもらえなかった。
とにかくお礼をしたい一心で、筆者が経営する会社のフルーツギフトをプレゼントすると、お中元やお歳暮などでそれぞれ100件以上注文をしてくれる「上客」になってしまった。
お金持ちとは経済的自由を得ている人のこと
こうした経験をふまえて、筆者は「お金持ちとは、お金をたくさん持っていることではなく、経済的自由を得ている人たちのこと」と考えている。そういう意味では高収入サラリーマンたちは真のお金持ちとは言えないかもしれない。
貯金はあまりなくても、毎月100万円が半永久に入り続ける生活が出来るならば、人は気持ちよく自由に消費できるのだ。真のお金持ちとはビジネスの第一線から引退後もキャッシュフローを持っている人たちのことなのである。
文・黒坂岳央(高級フルーツギフトショップ「水菓子肥後庵」代表)/ZUU online
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