【ブランケット症候群】大人にもいるブランケット症候群

徐々になくなっていくブランケット症候群ですが、もちろん大人になってからも「ライナスの毛布」が手放せない人もいます。 ただ、子供のころのように、仕事だろうがデートだろうがどこに行くのも一緒と言うわけではありません。

さすがに洗濯の大切さも分かってくるので、洗濯も大丈夫です。

大人になってからのブランケット症候群はぬいぐるみやブランケットに依存しすぎて、卒業できない状態です。 ただ、お守りのような存在なので、自分が頼りにしてそれで心理状態が安定し、落ち着くのであれば特に問題ありません。 人に迷惑をかけるようなものでもないので、治療の必要もないでしょう。

日本では、赤ちゃんに必ずテディベアを与えるような習慣がないので、そこまでぬいぐるみに執着することはありません。 しかしイギリスでは大人になってからぬいぐるみ(イギリスの場合はテディベア)と一緒に寝る成人男性はなんと3割にも上るんだとか...

成人男性がいつもぬいぐるみと一緒に寝ていると付き合った彼女はギョっとするかもしれませんが、気持ち悪いなんて言わない事! 自分でもちょっぴりコンプレックスを抱えている場合が多いので、そこはそっとしてあげましょう。 逆に「幸運のジンクス」的な感じで考えてあげると、理解しやすいのでは?

【ブランケット症候群】対象物を工夫すれば大丈夫

ブランケット症候群は成長するにつれておさまってくるので、治療の必要はありません。 しかし、だんだんと大きくなってくるとブランケットを持ち歩く事も難しくなって来ますよね? それなら少し工夫をすることで、不安定な心理状態を避けることができます。

例えば、ブランケットを少し小さく加工する。 タオルくらいの大きさにしても良いでしょう。 また、すぐボロボロになってしまうタオルの場合は袋に入れて、使わないけどいつも取り出せる、感触が確かめられるような形にするとずいぶん違います。

ぬいぐるみの場合はタオルと違って加工できませんが、小さなものならストラップを付けるという方法もあります。 大人の場合はブランケットやタオルを小さく切って、ポケットの内側に縫い付けている人もいるようです。 手をポケットに入れるとタオルやブランケットの感触をいつも確認できるので、なかなか良い方法ではないでしょうか。

【ブランケット症候群】発達障害との関係

それでは、発達障害とブランケット症候群に関係はあるのでしょうか? ブランケット症候群を持つ発達障害のお子さんは確かにいらっしゃいます。 しかし、発達障害が原因でブランケット症候群になることはありません。 前項でも触れたとおり、原因は分かりませんが、発達障害でも、ブランケット症候群ではないお子さんはたくさんいらっしゃいます。 発達障害が原因でブランケット症候群になるというのはちょっと乱暴でしょう。

ただ発達障害にも、いろいろなタイプがあります。 発達障害の中には、「変化を嫌う」特徴のものもあるので、この場合タオル一枚なくなっただけでパニックになることは当然考えられます。

しかし、発達障害の場合、ブランケットやタオルに限らず全ての事柄において変化を嫌うので、ここにもブランケット症候群との違いがあります。 発達障害も、治療はないのですが、周りの大人がきちんと理解して対処法を学ぶことが大切です。 発達障害と言う名前がついていますが、どちらかと言うと発達障害というより、発達個性と言う方がよいのではないでしょうか?

障害とつくことで不必要な不安を大人が誘発してしまいます。 ブランケット症候群にせよ、発達障害にせよ、大人がきちんと勉強し、理解をしてあげる事が大切です。

【ブランケット症候群】理解が大切

原因は確かに分からないブランケット症候群。 小さなときはでも、この小さな安心感に支えられているのです。 成長するにつれて徐々に執着は消えていくので、周りの大人は優しく見守ってあげる事が一番の治療です。

卒業

これが一番しっくりくる言葉かもしれません。

そして大人になってからもブランケット症候群を持っている人もいます。 これはもう、「ジンクス」や「クセ」ぐらい軽く考えてあげましょう。 本人も「褒められたことではない」と言う事は百も承知です。

でも、そこを受け入れてあげると、本人に安心感と信頼を与えてあげる事ができます。 そうやって関係が深まり、いつしかぬいぐるみやブランケットよりも、「大切な人」が「ライナスの毛布」に代わることもあるかもしれません。

原因は何なの?とヤキモキせずに見守ってあげる事が大切です。