ブランケット症候群って聞いたことはありませんか?ブランケット症候群とは、主に小さな子に見られる症状で、ブランケット(毛布)を手放せないクセのようなものの事。ブランケット症候群の意味と、原因、治療法について考えていきます。参考にしてくださいね。
ブランケット症候群とは?
ブランケット症候群という言葉を聞いたことがありますか? もしかしたら聞いたことない人も多いのかもしれません。
それでは、幼い子供がブランケットを持って公園に遊びに来ていたり、ブランケットをずるずる引きずりながら遊んでいる場面を見たことがありませんか?
そう、お気に入りのブランケットを肌身離さず持ち歩くことがブランケット症候群と言います。
自分の気に入っているブランケット(毛布)を常に持ち歩くことに大変執着するので、自分の子供だとちょっと呆気にとられることもあるかもしれません。 特に、自分がブランケット症候群でなかった場合は理解に苦しむでしょう。
では、どうしてブランケット症候群になるのでしょう? またブランケット症候群とは具体的にどのようなものなのか、紐解いていきましょう。
【ブランケット症候群】スヌーピーのライナス君でおなじみ
ブランケット症候群は実はそこまで珍しいものではありません。 子供のころは特に、一つのものに執着する事がよくあります。
例えば、ブランケットじゃなくても、お気に入りの長靴を毎日履いている子とか。 お気に入りのお人形がないと外に出かけられない子もいます。
それはある意味「心の保険」 不安になったときに、これがあったら大丈夫!といった大人で言うジンクスのようなものかもしれませんね。
ところでおなじみの身近なキャラクタ―の中にも、ブランケット症候群がいるのをご存知ですか? もはや視聴者は何の違和感もなく受け入れていますが実は...
スヌーピーのライナス君がまさに「ブランケット症候群」 ライナス君、分かりますか? いつもいつもブランケットを肌身離さず引きずって歩いている男の子です。 ライナス君は小さな哲学者でこころはとってもデリケート。 いつも難しい事を言っては視聴者を驚かせてくれるライナス君。 そのくせライナス君はブランケットを手放せない、かわいい一面も持ち合わせているのです。
年よりも大人びた言動と、ブランケットを手放せない幼さと、もしかしたらライナス君は知能の成長が早すぎてバランスをとっているのかもしれませんね。
ライナス君がブランケットを引きずっている様子から、ブランケット症候群を別名「ライナスの毛布」と呼ぶようです。
【ブランケット症候群】ブランケットは精神安定剤
では、幼い子供にとってブランケットとはどんな存在なのでしょう? まず、想像してみましょう。 ブランケットは普通、寝るときに使用するものですよね? 寝るときと言えば、一番無防備になっている状態。 そして一番安らかな時間です。
子供が過度のストレスを与えられるとき、不安になって何か頼りたくなるでしょう。 普通は親に頼りますが、親がいつもいつもいるとは限りません。 そんな時、一番安らかな心理状態の時のシチュエーションを無意識に作り出して安心しているのですね。
要するにライナスの毛布は精神安定剤なのです。
これがあれば大丈夫。 はっきりとそう思っているかどうかは分かりませんが、確かに「これがないと不安」という心理状態にはなっているようです。
【ブランケット症候群】どうして安定剤が必要なのか?
子供は無邪気で何の心配もなさそうなのに。 どうして安定剤が必要なのでしょう?
ブランケット症候群を持つ子供は、家庭環境が悪かったのでしょうか? いいえ、そんな事はないようです。
ブランケット症候群の人の家庭環境を見ても、普通の家庭の人が大多数です。 普通の家庭で幼い子がどのようなストレスを感じるのでしょう。 具体的に見ていきます。