【ブランケット症候群】愛情不足で起きるのか?
ブランケットがないという心理不安がブランケット症候群の特徴だと言いました。 子供がそんなに安心材料を求めるという事は、親からの愛情が足りないのでしょうか? 大人はついそんな疑問を持ってしまいます。
ブランケット症候群についてアメリカの心理学者がコラムで研究結果について触れていたので紹介します。
親からたっぷりと愛情を注いでもらっている子供と、ブランケット症候群の関係性は分からなかった。 しかし、親子関係が希薄で、さらにブランケット症候群を持っている子供は
「ストレスに対応する能力が高い」
という事は研究結果で分かった。
このことから原因は分からないのですが、ブランケット症候群は子供が自立しようとする気持ちの後押しをしてくれるものではないか?と博士は言っています。 つまり、愛情不足が原因ではなく、原因は分からないが心理的な支えになって自立を促している事が分かったのです。
【ブランケット症候群】ブランケット症候群は病気ではない
ここまでわかったように、ブランケット症候群になる原因は定かではありませんが、決して病気ではないという事です。 発達障害かしら? 何かの心の病気かしら?
と気をもんでしまう大人の気持ちは分かりますが、病気ではないのですから治療も必要ありません。
ただ、ないと心理不安からパニックを引き起こすので、小さなお子さんは特に見守ってあげる事が大切です。 新米ママさんはよく
「私が原因かしら」
なんて原因を考えて心理的に参ってしまう事がありますが、病気ではないので治療もナシ。 気を楽に持って、本人の好きなようにしてあげましょう。
【ブランケット症候群】無理にやめる方が良くない
原因は分かりませんが、治療の必要もないブランケット症候群です。 しかし、大人の都合で
「カッコ悪い」
「うちの子だけ恥ずかしい」
などと言って取り上げようとする人がいます。 乱暴な治療と言えなくもないですが、そんな治療をするほうがよっぽど子供の不安な心理を増幅させてしまいます。
大人の都合は置いておいて...
いずれこの子の不安な心理が落ち着けば、ブランケットもぬいぐるみも卒業するわね。
くらい大きな心で見守ってあげましょう。 見守ってあげる事が一番の治療と言えるかもしれません。 原因は分かりませんが、病気ではないので、心配しなくて大丈夫です。
【ブランケット症候群】取り上げれば逆効果
大人の都合で
「もうぬいぐるみを持つ年じゃないでしょう」 「タオル、ボロボロだから違うのに変えて」
なんて、取り上げれば治療とは反対に逆効果です。
一番覚えておかなければいけないことは、子供にとってそれが「お守り」であること。 手荒に治療しようと強引に取り上げれば、その子供の心理状態はさらに不安定になってしまいます。 結果なおさら「ライナスの毛布」を手放せない...まさに負のスパイラルです。
成長するにつれてブランケット症候群が影を潜めていきます。 徐々に自分の世界が広がり、原因不明の「外の世界の恐ろしさ」から解放されていきます。 そうするとブランケットの仕事も終わり。
手荒な治療でブランケット症候群がかえって長引くことのないように見守ることが一番の治療です。