【ブランケット症候群】赤ちゃんは無敵

まず、赤ちゃんの時。 赤ちゃんの時はみんなが無敵。 あんなに小さくて弱いのに、赤ちゃんはとっても幸せそうですよね。 なんの心配もなさそうに見えます。

これは、いつも母親の存在を感じているからです。 感じているというより、ある心理学者に言わせると

「同じ存在」

だと感じている。 お腹の中にいたときはまさに一体だったのですから、そう考えてもおかしくはありませんね。 小さくて何もできないけれど、不自由は感じていないのです。 良く寝て、ミルクをたくさん飲んで、おむつが汚くなったら変えてもらう。 基本的な欲求を満たしてもらえれば、赤ちゃんは幸せそのもの。 そして、全く不安と言うものとは無縁なのです。

【ブランケット症候群】乳離れとともに自立と不安が生まれる

しかし、赤ちゃんも成長していくとだんだん母親と自分が違う存在であることに気づきます。 ここで初めて「自立」という道へ一歩踏み出すわけです。 しかし、今までずっと一緒だった存在から自己が離れる... それは大変な冒険です。

母親の姿が見えないところで遊ぶ。 母親のいないところで、誰か知らない人が来た。

最初の一歩は必ずいつもストレスです。 「何か分からない対象物」 に対しての不安は経験を重ねた大人でも感じるところです、小さな子供には大変大きな事でしょう。

そこで、母親のように守ってくれる存在。 心のお守りとしてブランケットを使っているのです。 ブランケットに包まれて眠るときの安心感はそのまま母親のような存在と言えるのかもしれません。

【ブランケット症候群】なぜブランケットなのか?

心の安定剤として「ライナスの毛布」と使う事は分かりましたが、ではなぜブランケットなのでしょう?

「ライナスの毛布」としてブランケットを使う理由に一つ、安心感はあると思います。 夜寝るときに、寒さから守ってくれるブランケット。 そして、真っ暗な部屋の中で何か怖いものから守ってくれるのも、ブランケットでしょう。 小さい子にとって暗い場所はお化けやモンスターが隠れている怖い空間にもなりえます。 特に想像力の強い子供なら、なおさらです。

自分の体をくるんでくれるブランケットに安心感を覚えるのは当然の事でしょう。

また、体を丸めて胎児のように眠る子もいます。 ブランケットをに体を包んで。 それはまさにお母さんのおなかの中の再現。 一番自分が守られていたときの記憶です。

忘れてはいけないのが「匂い」 「ライナスの毛布」を使う子供は洗濯を嫌います。 24時間いつ離したくないという理由もありますが、おそらく「ライナスの毛布」には自分の匂いがしみついているはず。 無意識にテリトリーの確認をしているという事も考えられるでしょう。

【ブランケット症候群】ぬいぐるみもアリ

ライナス君が持っているから、ライナスの毛布なのですが、ブランケット症候群はブランケットのみに執着する症状とは限りません。 いつも自分が持っているもの。 それが「ライナスの毛布」になるのです。

ぬいぐるみや、タオルなんかも「ライナスの毛布」になることがよくあります。 ここでのキーワードは

夜寝るときも一緒にいる、触っているもの。

という事でしょう。 赤ちゃんの時からいつも寝るときにぬいぐるみが隣にいたり、もしくは枕にタオルをかけて使っている場合。 ブランケットではなくてもぬいぐるみやタオルが「ライナスの毛布」になることがあります。

いつも寝るときまで一緒にいて、自分のにおいが染みついているものは安心感とつながるという事ですね。