逆に、個性を重視して路面店ばかり増やしていたら、業績不振はもっと深刻になっていたと思います。路面店のヴィレヴァンに親しんできた40代、50代の方には、大型ショッピングモールの店舗は『らしくない』と感じるかもしれません。でも、それはあくまで心象であって、売り上げとは別の問題かなと思います」
――集客力の高い場所で、売れるものを確実に売っているということですね。
ヴィレ全「みなさん『大型ショッピングモールに入っているヴィレヴァンはつまらない』とおっしゃいますが、『本当にそうかな?』と思います。『ちゃんと見てる?』と逆に問いたいですね。
全国の大型ショッピングモールの中にも、個性的な店舗はたくさんあります。例えば、四国にある『ゆめタウン高松』内のヴィレヴァン は、とにかくファンシーで『かわいい』に全振りした個性的な店舗です。全国のショッピングモールをまわってそれぞれの店舗を見ていると、一括りに『大型ショッピングモールのヴィレヴァンは個性がない』とは言えないですね。見ているだけで楽しい、ヴィレヴァンらしい店舗もまだまだたくさんあります」
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コロナ禍で、ヴィレヴァンらしさは薄れてしまったと思っていましたが、全国には独自路線を貫く店舗がたくさんあるようです。それは、ショッピングモールの中であっても。令和ならではのヴィレヴァンの魅力を、もっと知りたくなりました。
【ヴィレヴァン全店まわるひと【非公式】】
全国に300店舗以上あるヴィレッジヴァンガードを北は北海道、南は沖縄・宮古島まで全店訪問を目指して全国をまわり中。Xにて、訪れた全ての店舗の記録を掲載。X:@village_vanvan
<取材・文/瀧戸詠未>
【瀧戸詠未】
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB