すぴ:それと、当初のコミコンはセレブとのサイン会撮影会をメインにしていて、その空き時間が生じた時にセレブがステージに顔を出すというオペレーションだったんです。つまり誰がいつステージに来てくれるかわからない。いきなりジェレミー・レナーが登場するかもしれない、ハリー・ポッターの方が登場するかもしれないという状況で、MC用に全パターンの台本を用意するのは困難ですよね。だから映画の知識がある程度あって、話の進行もある程度できる人が必要だということでステージのMC補佐をやったのがそもそものきっかけです。それからコミコンの中枢部分にも関わるようになって、今年からは本格的に実行委員に。

実行委員の肩書きは今年からなんですね!

すぴ:はい。以前から手伝ってきましたが、本格的に実行委員になったのは今年からなんです。

すぴさんといえば“スパイダーマンポーズ”! © tvgroove

すぴさんといえば“スパイダーマンポーズ”! © tvgroove

年々進化を遂げてきた「東京/大阪コミコン」

アメリカの「シリコンバレー」と対をなすイベントとして始動したという「東京コミコン」ですが、イベントの魅力やコンセプトをアメリカと比較した場合の共通点、相違点はどのようなところだとお考えですか。

すぴ:スティーヴ・ウォズニアックとスタン・リーが意気投合して作ったコミコンは、もともとテクノロジーとエンタメの新しいイベントを目指していて、それを日本でもやろうという流れで東京コミコンが生まれました。

すぴ:なので最初の何年かは、アメリカとの差別化を図った独自のイベントというより、アメリカなどで話題になっているコミコンの楽しさをそのまま日本に持ってきたいと考えていたんです。「日本よ、これがコミコンだ」くらいのイメージで、少しでもアメリカのコミコンに近づくことを目指していました。

ここまで「東京/大阪コミコン」の運営に携わってきた中で、特に苦労した経験、毎回苦労するフェーズなどを挙げるなら何でしょうか。