すぴ:その一方で、ハリウッド映画や海外ドラマの今後を考えたときに、「コミコンが映画やドラマの魅力を配信するためのハブになっていってくれたらいいな」という思いもあります。コミコンが大きくなって嬉しく思うと同時に、今後もがんばっていかなければならないと感じています。
ちなみに「東京コミコン」「大阪コミコン」のステージではすっかり「すぴさん」として定着している杉山すぴ豊さんですが、そもそもハンドルネームの“すぴ”とは何に由来するのでしょうか。
すぴ:スパイダーマン(Spider-Man)やスーパーマン(Super Man)にちなんでいるのですが、僕がプロデューサーだった時に「杉山プロデューサー」の略で「すぎP」と呼ばれていて、そこからさらに略したのもあり、複数の由来があります。
すぴ:アニメ業界に同姓同名の大御所の方がいらっしゃり、よく間違われることがあったので、その方との差別化という理由もありました。老若男女がいらっしゃるコミコンのような場でも、「すぴさん」なら誰もが呼びやすいかなとも思っています。
「東京/大阪コミコン」で副実行委員長とトータルプレゼンテーターを担当され、イベント当日はステージMCも務めている杉山すぴ豊さんですが、第1回開催(2016)の時点ですでに実行委員サイドでもかかわっていらっしゃったのでしょうか。このイベントとの出会いについて教えていただけますか。
すぴ:もともと海外のコミコンが好きだったので日本でのコミコンの開催自体を楽しみにしていました。たまたまライターとしてコミコン特集の取材記事で関わることになり、さらに仲の良かったソニー・ピクチャーズさんの「スパイダーマン」関連のステージ進行を担当したのもきっかけとなりました。
すぴ:実は、「コミコン」ステージで予定されていた「スパイダーマン」に関する発表ができなくなってしまった時があったんですよ。このままでは大量のスパイダーマンファンが集まったステージで、僕が30分間スパイダーマンの思い出を語るというすさまじいステージになりかねず、「どうしよう」と思っていた時に、コミコン実行委員の方がスタン・リーさんに相談してくれて、急きょスタン・リーさんがそのステージにサプライズ登場して盛り上げてくれたんです。それで実行委員の方とも知り合うことができました。