すぴ:大阪コミコンも加わり、東京/大阪それぞれの準備期間が半年になったため、結構忙しくなったということは一番大きいですね。そして、コミコンといえばセレブの来日。毎回違うセレブが来たり、逆に2回、3回と繰り返し来てくれるセレブもいます。セレブが人気であればあるほど大勢のファンが来るので、「なるべくファンとセレブの時間を長く取りたい」「なるべく多くのファンがセレブと会う機会を作りたい」という矛盾した課題があって、その上で来日セレブをどう選ぶか、どう運用するかということは毎回悩みます。
すぴ:一方でセレブだけに頼るコミコンも良くないと思っていて、セレブ以外の目玉をどう作っていくかというのも試行錯誤しています。元々当初のイベントの趣旨には「テクノロジーとエンタメ」があったので、「テクノロジー」をどう取り込むべきかも試行錯誤の段階ですね。
すぴ:それと、コミコン=海外コンテンツのイベントというのも間違いではないんですけど、日本のIPをこれからどう招へいしていくかもこれから大事になっていくと考えています。毎回ここは悩んでいて、なかなか答えが出ない部分ですけどね。大阪コミコン2024では小島秀夫さんが来てくれましたね!日本が誇る海外コンテンツクリエイターの小島さんが、マッツ・ミケルセンさん、ノーマン・リーダスさんと一緒に並べたのはすごくよかったと思います。
5月の「大阪コミコン」ではマッツ・ミケルセン氏&ノーマン・リーダス氏&小島秀夫氏の「DEATH STRANDING」スリーショットに加え、トム・ヒドルストン氏&ソフィア・ディ・マルティーノ氏の「ロキ」ツーショットといったイベントならではの貴重な組み合わせが並んだのが印象的でした。「東京コミコン2024」のステージでは特にどのような“並び”に期待しますか。
すぴ:今年はまず、みなさんも狂喜乱舞していらっしゃるようにマッツ・ミケルセンさんとヒュー・ダンシーさんという「ハンニバル」のコンビが来てくださります!さらにマッツ・ミケルセンさんについては、ジュード・ロウさんも来るので(『ファンタスティック・ビースト』の)ダンブルドアとグリンデルバルドという組み合わせについても盛り上がりを見せていますね。
すぴ:さらに『デッドプール』シリーズのヒロインでもあるモリーナ・バッカリンさんは、ベン・マッケンジーさんとふたりで来てくれます。ふたりは「GOTHAM/ゴッサム」で共演しただけでなく、コミコン初の夫婦ペアなので、それもいいですよね。
すぴ:今回も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(ドク役)のクリストファー・ロイドさんが来てくれますが、いつか、(マーティ役の)マイケル・J・フォックスさんの体力に問題がなければお呼びしたいと思っているので、今後も“コミコンならでは”の組み合わせは考えていきたいですね。