「アプフェルシュトゥルーデルを作れ」
リンゴを使ったオーストリアの伝統的な焼き菓子だそうで、ちょっとレシピを調べたところ、アップルパイのパイの代わりに薄い生地で巻き込んで焼いたものだそうです。
で、父親が作ったそのオリジナルのアプフェルシュトゥルーデルを食べた瞬間の芦田愛菜のリアクションね、要するに食レポなんですが、このときの芝居がまさに「ホントに父親を嫌いなわけじゃないよ」と「素直じゃないだけ、というわけでもなく、ホントに葛藤があってわだかまりを簡単に捨てられないんだよ」という2つの感情が交錯した、すごい芝居だった。
表情筋が細部まで精密な装置でコントロールされているような、絶妙な満足顔。100万回サンプリングして1番いいものを選んだかのような「(もぐもぐ)……美味いんかい」の発声。
今回の『さよならマエストロ』のメインエピソードはオケのメンバーを集める物語で、あんまり響ちゃんの役割はなかったんですが、このシーンだけで全部食っちゃってる。一発で、私が主役よ、と言い切っちゃってる。あまりにすごい芝居だったので巻き戻して5回見ました。TVerで言うと44分50秒あたりからです。見てみて。
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