この脚本家が打ち合わせで自慢話と昔話を連発してきたことが不快だったようですが、そもそも脚本家がテレビ局に押し掛けてきたわけじゃない。勝手にオファー出して沖縄から呼んで、自分が勝手に描いていたイメージと違うから悪口を言っているだけです。しかも、相手がおじさんだから言いたい放題。例えばドリカムの吉田美和は19歳下の男と結婚してますけど、大丈夫ですか? おばさんにも同じこと言うんですか?(不適切発言)
本来、この作品の売りだったはずの「世代間ギャップを楽しもうよ」みたいな部分は、回を重ねるごとに軽率に、軽薄になっていきます。このドラマをマジメに見て、マジメに評価していた人ほどバカを見る状況になってる。
今回、やり玉に挙げられた古株の脚本家には、過去に「どっかの駅前でカラーギャングが暴れてるだけ」のおもしろい作品があったんだそうです。現実にも同じシチュエーションのドラマがありました。ただ鬱屈した若者たちの内面だけを描き、爆発的な輝きを放っていたドラマ。不必要に関係のない誰かをなじったり、バカにしたりするヒマなんかない、パンパンに張り詰めた青春を描いた群像劇。『池袋ウエストゲートパーク』っていう作品なんですけど、本作のプロデューサーさんや脚本家さんはご存じかしらね。
(文=どらまっ子AKIちゃん)