歌手の中森明菜と元SMAPの香取慎吾が、明菜の1988年のヒット曲「TATTOO」でコラボすることがわかった。単なるスター同士のコラボというだけでなく、明菜ファンにとっては感慨深いようで、活動の本格化に期待が集まっているようだ。

 二人のコラボは、もともと「TATTOO」が好きだったという香取がオファーし、明菜が快諾する形で実現。最初はカバー許諾の打診だったが、香取が「可能であればご一緒に歌っていただけないでしょうか」とデュエットを希望すると、明菜が「ぜひ!」と応じて直接コラボとなった。同曲は今月27日に配信される香取の最新アルバム「Circus Funk」に収録され、20日から先行配信シングルとしてリリースされる。

 レコーディング当日まで半信半疑だったという香取が「どうして今回来てくださったんですか?」と質問すると、明菜は「香取くんに言われて来ないという選択はなかった。ずっと見てたから。応援してました」と答えたという。一緒にブースに入ると、明菜は優しく丁寧に歌い方をレクチャーし、香取は感動したようだ。実際のレコーディング風景の映像が各メディアで解禁され、まさかのコラボは大きな反響を呼んでいる。

 明菜といえば、2018年から体調不良で芸能活動を休止していたが、2022年に個人事務所を立ち上げて再始動を宣言。以降もなかなか具体的な動きは見えなかったが、今春にYouTubeで公開したセルフカバー動画が爆発的な再生数を記録し、7月には都内で開催したファンクラブイベントで約6年半ぶりに観客を前に歌唱した。12月末にもファンクラブイベントを予定し、完全復活の兆しを見せている。

 明菜はフジテレビ系『SMAP×SMAP』の記念すべき第1回で歌のコーナーにゲストとして登場し、当時6人組だったSMAPと「TATOO」などをコラボ歌唱している。そうした縁を踏まえても今回のコラボはファンにとって感慨深いが、それ以上の「特別な意味」を感じるという人も少なくないようだ。