明菜といえば、ファンからは「旧ジャニーズからひどい仕打ちを受けた被害者」というイメージで語られることも多い。

 1989年の大みそか、明菜の「緊急復帰会見」が当時交際が噂された近藤真彦の同席の下で行なわれることになり、大勢のマスコミが「結婚か」「婚約発表か」と集まった。会見席の後ろには金屏風があり、まさに婚約会見のような雰囲気だったが、近藤は「そういうことはない」と完全否定。明菜は明らかに憔悴しきった様子だった。「金屛風事件」と呼ばれたこの騒動については、当時のジャニーズ事務所から二人の交際について何かしらの圧力があったといわれ、明菜はこの一件で心に深い傷を負い、心身の調子が不安定になったともいわれている。

 一方、香取はSMAP解散後の2017年に当時のジャニーズ事務所を退所。同じ元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛と共に「新しい地図」として活動を開始したが、メディア露出は目に見えて激減し、何年も地上波テレビから遠ざかることになった。香取たちの露出減少には、旧ジャニーズの圧力や各テレビ局の忖度があったのではと推察されている。

 「ジャニーズとの因縁」に翻弄された境遇が共通している二人。そういう意味では、明菜が「ずっと見てたから。応援してました」と、旧ジャニーズ退所後の香取を見守っていたかのような言葉を発したのは意味深だ。

 こうした背景から、ファンからは以下のような声が上がっている。

「あの事務所のせいでテレビから消えた二人のコラボ、感慨深い……」
「香取くんも明菜ちゃんもジャニーズの被害者だもんな」
「ジャニーズ崩壊前なら絶対無理だったコラボレーションすぎて感動しました」
「金屛風事件とSMAPの公開処刑事件がつながる世界線があるとは」

 明菜が香取とのコラボを快諾したのは「吹っ切れたからでは」と推測する声もあり、旧ジャニーズの崩壊なども影響したのではと見る向きがある。これをきっかけに明菜は完全復活となるのか、今後の動向に注目したい。