■花火師なのに天気予報は見ないんだ
花火大会に向けて準備中の職人たち。空を見上げ「嫌な雲だなぁ」「まずいっすね、この風」とか言ってます。
花火師という職業は、花火のプロであると同時に天気のプロです。美しい花火を安全に打ち上げる仕事ですので、当日の天気には最大限気を配る仕事なのです。
「嫌な雲だなぁ」じゃないんだよ。天気予報を見なさいよ。スマホくらい持ってんだろ、最新の天気図を読んで適切な判断をしなさいよ。それは、美しい花火を作ることと同じくらい大切な、あなたがたの仕事でしょうよ。こういうところも信用できない。
結果、このドラマはなんかくだらない言葉遊びで天気を操作し、花火大会を実行させます。信用できないよなぁ。なんだよ、「私が月明りに溶けるってことは月が出るってことだろ、じゃ晴れるだろ」なんてロジックで誰が納得するんだよ。こうやって天気を操作したいから、『君が心をくれたから』は「天気予報の存在しない世界」をいきなり登場させたわけです。こういう創作行為は、極めて卑劣です。卑劣なのよ。