ウソを言え、自己犠牲を払え、いいから泣いてろ。そんなメッセージをビンビンに発し続けている今期の月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)もラス前の第10話。いよいよ自己犠牲の天使・雨ちゃん(永野芽郁)は視覚を失うことになりました。

 雨ちゃんの目が見えなくなるのは、桜祭りの行われる日の夜8時。10年来の悲願だった太陽くん(山田裕貴)の花火を見るチャンスは、このたった一度しかありません。しかも太陽くんはまだ一人前の花火師ではないので、当日に花火を上げられるかどうかわからないという状況です。

 もし太陽くんの花火が審査に落ちてしまったら、一生見られないことになる。もう来年はない。五感を失うことになった雨ちゃんは来年の今ごろには花火を見られないし、その音も、火薬の匂いも、身を震わせるような風圧も、感じることはできないのです。

 しかしそんな雨ちゃんに、確実に花火を見るチャンスが訪れるのでした。振り返りましょう。