◆目標はミュシュランで星を取ること
――その後、大阪に帰られてご自分のお店を持たれてどうでしたか。
小住「父親のお店を継ぐのではなく、自分の名前と実力でやりたかったのですが、手元にお金がなかったのでクラウドファンディングでお金を集めました。そのお金を担保にお店をはじめたのですが、物件探しのゴタゴタや思ったようにお客様がこない、でも従業員を7名も雇っていて路頭に迷わせるわけにはいかないと、精神的に追いつめられて適応障害になりました。今でこそ、たくさんのお客様が来てくださっていますが、自分でお店を持つ大変さも味わいました」
――今後の目標はありますか。
小住「ミシュランで星をとることです。ミシュランの星を持っているパティシエって世界でパリに1人しかいないんです。日本でも海外でも星を持っているのは全員料理人です。パティシエが開くレストランを作って、野菜やフルーツなどを使ったコース料理を出して、日本初の星付きパティシエになるのが夢です」
――ステキな夢ですね。
小住「お店をここまで育ててきたので、自分の名前でまだまだ勝負をしたいですし、従業員の人生を背負っている責任を全うしたいです。今、ミシュランで星をとれば『日本初』にくわえて、『最年少』という称号もつくので少しでも早くミシュランをとることを目標にしています」
「見た目で味は変わる」と小住さんは言います。小住さんの作るザブントンモンブランは、全く新しいスイーツを五感で味わうことができます。
小住さんの作る芸術的なスイーツで、新しい感動を味わってみてはいかがでしょうか。
<取材・文/瀧戸詠未>
【瀧戸詠未】
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB