◆ありえない状況に爆笑していた友人たち
「ほんの少ししか離れていないのに、深さ2メートルと“くるぶしの深さ程度”って、本当に意味が分からない。友人たちも最初は驚いていましたが、そんなありえない状況に大爆笑していました」
全員が突然のできごとに、驚きつつも“ウケていた”そう。しかしそれも、最初は郷沼さんが無事で笑顔を見せていたから。その後、状況は一変します。
「なんとか立ち泳ぎで呼吸をしながら、『笑ってないで引っ張ってよ』と言って友人に引っ張ってもらっていました。そしてかろうじて足のついた斜面から、浅瀬にのぼろうとしたんです。でも、底を踏んでも踏んでも、体が浮かない。というか、砂利(じゃり)があるはずなのに“踏ん張っている感覚”がないんです」