また、単体で食べた際には気になった後味のほろ苦さが、意外なほどにライスと好相性で、本格的な味わいと言えるものに変化したのも、個人的には大いに評価をしたい部分です。

トップバリュ「ビーフカレー辛口」

トップバリュ「ビーフカレー辛口」(写真:サイゾーウーマン)
トップバリュ「ビーフカレー辛口」具(写真:サイゾーウーマン)

 「ビーフカレー辛口」は、上記2つの「無印良品」が販売するカレーと異なり、かなりうま味成分を強く感じる味わい。

 ビーフカレーと言いつつも、かなり小さい牛肉しか入っていない点は、やはり安いカレーの限界を感じますが、食べ進めるごとに胡椒や唐辛子の辛みが追ってくるのも筆者的にはかなり評価の高い部分です。食べ慣れているという点を差し引いても、単品ではこれが抜きんでているように感じました。

トップバリュ「ビーフカレー辛口」とライス(写真:サイゾーウーマン)
トップバリュ「ビーフカレー辛口」とライス(写真:サイゾーウーマン)

 ライスと食べると、米の味を強引に塗りつぶしていくような暴力的とも言えるおいしさ。スパイスの妙や、計算された味を楽しむという部分ではやはり本格的なカレーには一歩劣る部分がありますが、“お米においしい味を絡ませて食べる”という視点では、値段を考えると驚異的なコスパの良さがあると言えるでしょう。

 以上、単品でのおいしさのランキングは「ビーフカレー辛口」、「素材を生かした キーマカレー」、「素材を生かした 牛すじカレー」というのが筆者の中での評価となります。

 ライスと合わせた際の味わいとしては、「ビーフカレー辛口」と「素材を生かした キーマカレー」が方向性の違う魅力ながらもほぼ互角、「素材を生かした 牛すじカレー」はこれらにかなり劣る、という評価になりました。

【無印良品】「素材を生かした 牛すじカレー」は「味の素」でおいしくなる

 正直、「ビーフカレー辛口」の3倍違い値段である「無印良品」のカレーが期待外れであったことに、かなり落胆を覚えていました。