24年の宝塚音楽学校の受験者数が480人と過去最低であったことが判明。2023年の受験者数は612人であったため、パワハラ問題が影響した可能性が指摘された。さらに、マスコミに公開されていた合格者名簿が、24年から個人情報保護等の観点から“非公表”に。

3月28日

遺族側の代理人弁護士が都内で会見を開き、阪急阪神ホールディングス、阪急電鉄、宝塚歌劇団と合意書を締結したと発表。遺族側が主張していた15項目のパワハラ行為のうち、劇団側は整理した14項目について概ね認め、同日、阪急HD・角和夫会長が遺族に謝罪したという。

また、パワハラに関与したのは、宙組の幹部上級生4人、宙組の上級生3人、劇団のプロデューサー2人、演出担当者1人の計10人で、そのうち幹部上級生2人、上級生1人、プロデューサー2人、演出担当者1人の計6人が謝罪文を提出。ネット上では「謝罪文だけで終わり!?」といった疑問の声も上がった。

3月31日

劇団は、宙組娘役の彩妃花(あやひ・はな)と葉咲(はさき)うららが同日付で退団したと発表。彩妃は被害者と同じ女子高に通っており、2人は“被害者側に寄り添っていた人物”と認識されていた。

6月20日

23年10月からストップしていた宙組の公演が再開し、会場は満員に。芝居はなくショーのみの変則形態となり、いじめ当事者である上級生も全員出演した。

7月31日

村上理事長が会見で「今のメンバーできっちりと前に進めていくことがいちばん大事」との見解を示し、いじめを行った上級生の処分を見送ったことを明かしたことで物議を醸した。

11月10日

宝塚音楽学校の応募資格から「容姿端麗」の表記がなくなったことが発覚。理由を質問した「読売新聞」に対し、劇団は「時代や環境の変化を踏まえ、より相応しい方式や内容となるよう常に検討を続けてきた」と“変化”を強調した。