ニュースサイト「文春オンライン」が、死亡した劇団員を実名で報道。死の前日、彼女が母親に「28日夜にはマンションから飛び降りることを決めていた。精神的に崩壊している……」とメッセージを送っていたことを伝える。

10月5日

「週刊文春」が、死亡したのは前出の“ヘアアイロン事件”の被害者であると伝え、加害者の実名も掲載した。さらに、死亡した女性が宙組のグループLINEで集団リンチ状態に遭っていたと報道。

一連の報道を受け、木場理事長は「弊団生徒の逝去に関する記事が掲載されておりますが、ご親族の心情ならびに関係者の心身の状況を考えると、このような時期に、個人の尊厳やプライバシーを侵害するような内容が記載されておりますこと、甚だ遺憾に存じます」と怒りの声明を発表。

10月7日

木場理事長が報道陣の取材に応じ、事実関係や原因を把握するため、外部の弁護士を中心とする調査チームを設置したと報告。調査結果公表前にもかかわらず、取材に応じた渡辺裕企画室長が「まず否定させて頂きたいのは、加害者・被害者という言葉。加害者も被害者もおりません」「ヒアリングの結果、本人たちもそんなことはなかったと。ただ、(ヘアアイロンが誤って)当たった事実はありましたので、そこは確認はしております」といじめの事実を否定。

宙組公演は同22日まで休止を延長すると発表。

10月19日

「週刊文春」が、18年6月に宝塚音楽学校に入学したばかりの予科生がパワハラを苦に寮のバルコニーから転落し、全治3週間の全身打撲を負っていたという過去の事件を報道。

10月20日

11月5日まで予定されていた宙組公演『PAGAD』の全日程中止を発表。加えて、4年ぶりに開催予定だった『タカラヅカスペシャル2023 Open the Future ~未来へ~』(12月21・22日)の中止なども発表される。

11月10日

遺族の代理人弁護士が会見を開き、死亡した女性は下級生をまとめる責任者の長の役割にあり、死亡前約1カ月の総労働時間は400時間を超えていたと説明。さらに、上級生から頻繁に呼び出され、「下級生の失敗は、すべてあんたのせいや」「マインドが足りない」などと怒号を浴びせられていたといい、こうしたパワハラが繰り返された結果、心身の健康を損ない死に至ったと主張した。

11月11日