現在のFRIDAYの表紙のロゴも、私の編集長時代に変えたものである。

 その結果、部数減は落ち着き、再び部数増につながっていった。

 マドンナの話題のヘア・ヌード写真集や『Santa Fe』で人気だった宮沢りえのグラビア特集などが大きな話題になった。

 また、荻野目慶子や石田えりの写真集がバカ売れして、フライデー再復活の足がかりをつくった。

 だがそれも一時的なことで、その後、再び部数は落ちて行き、現在の部数は10万部前後ではないだろうか。

 今週は、壇蜜のスペシャルDVDをつけているが、780円は週刊誌の値段ではない。

 このままいけばFRIDAYが50周年を迎えることは難しいと思う。

 私が昔から社内で主張していたように、FRIDAYはネットと親和性が高いから、紙を止めて全てをネットに上げていれば、もう少し生きながらえることはできるはずだ。

 それでも私は、写真週刊誌にできることはまだまだあるのではないかと考えている。それは何か?ここでは書かないが、その可能性を試してみることなく休刊するとなれば、OBとしても大変残念なことである。

 アメリカでは写真誌『ライフ』が復刊するという動きがあるようだが、日本でも写真で世界を知るというコンセプトの雑誌が1誌くらい残っていてもいいのではないか。

 40周年を機に、編集長と編集部には、もう一度真剣に写真週刊誌のあり方、存続方法を考えてほしいと思っている。

 お次はポストから。

 アメリカ大統領選が終わったが、誰がトランプの大勝を予測できただろうか。

 地滑り的なという表現があるが、まさに歴史的勝利といっていいだろう。

 なぜ、トランプが圧勝し、ハリスが負けたのかの分析はこれからいくつも出てくるだろうが、それよりも、再選されたトランプが一期目にやり残したことを次々にやり始めたら、世界は大混乱するだろう。

 私は、意外にトランプは過激な変更は行わないのではないか、大統領として名を残すために、意外に穏健路線をとる可能性があるのではないかと見ているのだが。