「調子乗んな」

「伝統文化ぶるな」

「たいした歴史もねえくせして」

「知ったこっちゃない」

「知らないよ」

「そんな大事なものじゃない」

「見てもいいし見なくてもいい」

「利用しているだけだ」

「踏み台である」

 その踏み台で高く飛んだ2人の、それが「漫才の神髄」という設問への答えだった。

(文=新越谷ノリヲ)