10日に『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の公式YouTubeで公開された『M-1ラジオ~○○のチカラ~』にマヂカルラブリー・野田クリスタルとランジャタイ・国崎和也が出演。「漫才の神髄を解き明かす」というテーマで、悪ふざけを交えながらトークを繰り広げた。

 国崎は「古くはエンタツアチャコさんから始まり、今で言う誰でしょう、ぱーてぃーちゃんかな? 信子、うん」と軽くボケたかと思えば、「マイクがあって、『どうもー』から始まって、『ありがとうございました』で終われば、漫才なんじゃないですかね」と、いきなり芯をえぐってくる。

 国崎と野田は、時期こそ違えど地下ライブを根城にしていた、いわゆる地下芸人であり、共にモダンタイムスを師と仰いでいる。モダンタイムスといえば、元祖爆笑王というスゴい名前の放送作家が著した『漫才入門』(リットーミュージック)というスゴい書籍を舞台に持ち込み、そこに書かれた通りに漫才を実践してこっぴどく怒られたという逸話を持つ“地下の帝王”である。

 そうした2人をキャスティングして「漫才の神髄」を語らせるという企画自体、『M-1』運営が漫才というものを多面的に考えてほしいという姿勢の表れだろう。