学費以外の使い道
続いてアンケートの結果を踏まえ、学費以外の使い道として多かった5つを解説いたします。これから大学生となる方は、学費以外に何が必要なのか、イメージにしくいことでしょう。今後の大学生活の参考にして、奨学金の使い道を考えてみてください。
1.生活費
奨学金の使い道として、学費以外でもっとも多いのが「生活費」です。実家を離れ大学生活を送る場合、食費、水道光熱費、家賃など、生活に多額の費用がかかります。毎月数万円~10数万円かかる生活費は、大学生やその親にとって大きな負担となっています。
特に都心の大学だと、家賃だけで生活費の半分以上を占めるなどということも珍しくありません。両親からの仕送りや、自分がアルバイトしただけでは足りないため奨学金を使って支払うわけです。
2.教材費
生活費と並んで避けて通れないのが「教材の購入」です。大学での授業では、一冊数千円する教材の購入が求められることもあります。学生の身にこの金額はなかなか大きいもの。
医療系の学部などでは、教材を一通りそろえるだけで数万円~数十万円もの費用がかかることも珍しくありません。これは大学で学ぶうえでは必要不可欠な費用と言えるので、奨学金を優先的に充てたいところです。
3.通学費
大学にまで徒歩で行ける距離に住んでいればいいですが、そうでなければどうしても必要なのが通学費(交通費)です。大学が都心にある場合、家賃を少しでも浮かそうと大学から離れたところに住むと通学費が高くなります。
逆に大学の近くに住むと通学費は安くなりますが家賃が高くなってしまいます。住む場所を決めるときは、この通学費も考慮しましょう。
4.クラブ・サークルの活動費
大学生は勉強だけでなく、クラブやサークル活動をすることで友人を作り、大学生活をエンジョイすることも必要です。奨学金をそうしたクラブやサークルの活動費に充てている人も少なくないようです。
必要な金額はクラブやサークルの活動内容によって異なります。年間数千円程度で済むところもあれば、遠征や道具の購入などで年間数十万円もの費用がかかるところも。
学費や生活費に比べると、奨学金の使い道としての優先順位は低いですが、活動内容によっては、将来の仕事に活きるスキルや人脈を得られたり、就職活動に有利な経験ができたりする可能性もあります。
「大学生活をエンジョイしたい」「人脈を作りたい」と思う人は、クラブ・サークルの活動費に充ててもいいかもしれません。
5.資格の取得
資格の取得は、就職を有利にしたり、スキルや専門知識を身に付けたりするうえで有益です。そんな資格の取得に向けて、奨学金の使い道を教材の購入や予備校の授業料に充てる大学生もいます。
使い道は自由ですが、基本的には奨学金は借りたお金です。お金を借りてまで資格を取得しても、もとが取れるだけの収入やスキルを得られない可能性もあります。したがって、奨学金を投じるだけの価値があるかを十分に検討したうえで、資格取得に励むのがベストです。
奨学金は借りているお金であることを忘れないで
奨学金の使い道に制限はありません。そのため、学費や生活費だけでなく、資格取得、サークルの活動費などに使う学生も多いのが実情です。
しかし、奨学金は一部を除き基本的には返済が必要だということを忘れてはなりません。なるべく学業に関連した使い道に奨学金を充て、自分を成長させることに重点を置いたほうが堅実な使い道だと言えるでしょう。
提供・UpU
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