◆腸内のカビ「カンジダ菌」とは

腸内細菌といえば、善玉菌や悪玉菌が有名かもしれません。カンジダ菌は、そのどちらにも属さない変わり者。上述の通り、カビの一種です。カンジダ菌と一言にいっても、いろいろな種類がいるのですが……特に悪影響が大きいのは、カンジダ・アルビカンスと呼ばれるカビです。

腸内には、人それぞれ違いはありますが、カンジダ菌が定着していると予想されています(※1)。では、カンジダ菌の何が問題かと言うと「悪い方向に変身」するところが厄介なのです。実は、カビといっても、普段はすごくおとなしい特徴があります。

ですが、腸内環境が悪くなったり、カンジダ菌のエサが多くなりすぎて増殖すると、悪党に変身。1年腸組のクラスメイトで、いつもはおとなしいのに、たまにハメを外して暴れちゃうカンジダ君……みたいなイメージでしょうか。その結果、腸の細胞に穴をあけ、粘膜を傷つける可能性があるのです(※1)。