ステーキ屋に「いきなりステーキ」というのはあるが、それをもじって「小泉進次郎総理決定で、いきなり総選挙」とは、早とちりではないのかね、週刊現代。
先週号でも「小泉進次郎総裁決定」と現代は打っていたが、今度は、小泉進次郎で選挙になったら自民党はどうなるかというのだから、やや呆れながら、読んでみた。
現代は、この時点で総裁選の帰趨は決しているという。都知事選のように候補者が乱立しているようにみえるが、決選投票に残るのは石破茂と小泉進次郎だというのだ。
小泉進次郎の後ろ盾は菅義偉だし、すぐにある総選挙の顔としてどちらが優れているかは言わずもがな。
決戦投票では小泉進次郎が圧勝するだろうというのである。
顔でいえば、ブスッとした石破より、いつもニコニコ進次郎の方が、ジジ、ババ受けはいいだろうが、そんなことでほとんど閣僚経験もない若造が、“いきなり総理”になっていいはずはないと思うし、有権者をこれほどバカにした話はない。
小泉進次郎だけは総裁・総理にしてはいけないと考える自民党議員はそう多くないのだろうか。そんなことはあるまい。
そんなことをすればこれから以降、若くてイケメンというだけで総理になれる前例になり、50過ぎた中年議員たちは総理になる夢がなくなるが、それでもいいのか?
まあ、オレが怒っても仕方ない。冷静に冷静に。
現代の総選挙予測は、政治ジャーナリストの青山和弘。さらに現代が独自に各選挙区の内情を取材したというが、失礼だが、現代の取材力では、全国というのは無理がある。
決論は見えている。有権者はコロッと騙されるというのである。
「自民党単独では過半数の233議席を割る。自公で過半数維持という予想になります」(青山)
岸田政権のままでもし選挙をすれば、80議席は減らしたはずなのが、ほぼ現状維持で収まるのは小泉進次郎効果だというのである。
ほんとかいな? 小泉進次郎効果もあるかもしれないが、バカにするなと怒って他党に入れる有権者だって多くなるはずだ。