総理の椅子がそんなに軽くていいはずはない。
第一、政策はどうするのか。これまで通りで、首だけ挿げ替えて済むのか。小泉進次郎は裏金議員はどう処遇するのか? 原発問題は? 防衛費のGDP比2%問題は? 自身の女性問題は? ホテル代を政治資金で支払ったという疑惑については? 女性天皇は容認するのか?
総裁選で聞きたいことは山ほどある。メディアはどこまで突っ込めるのか、期待はできないが。
どちらにしても、小泉進次郎ありきではなく、政策論争を戦わせられるかどうかが第一である。
有権者の中に小泉進次郎待望論はない。自民党の中の選挙で落ちそうな議員たちが待ち望んでいるだけだ。
週刊誌は悪乗りしてはいけない。
さて、兵庫県知事の斎藤元彦である。どうにかしろよと思っているのは私だけではない。
いろいろな問題はあるが、なぜ、彼が、これほどまで議会からもメディアからも叩かれ、罵詈雑言を浴びせられているのに、「なぜ、辞めない」のだろう。
この“謎”を解明したメディアは、私が知る限りない。
満期までやって退職金をもらいたいから。自分が退けば嫌っている泉房穂明石市長が出て来るから。どれも的を射てないと思うしかない。
これだけ毎日、強烈なバッシングを受けていても、メディアのインタビューには答えているようだし、議会の百条委員会にも出席している。
病気と称して病院に入院したりという逃げ隠れもしていない。テレビで表情だけを見ていれば、能面の様ではあるが、昂ったり怒鳴り散らしたり、無言で通したりすることはないようだ。
私も長い間週刊誌稼業をやってきて、色々な人間に会ってきたが、初めて見るタイプである。
失礼だが、精神的に不安定なのかもしれないと思ったりするのだが、どうなのだろう。
このままだとメディアの方が根負けして、報道しなくなるかもしれない。議会の方も不信任案を出すというが、どこまで追い詰めることができるのだろうか。