知事選で斎藤を推した日本維新の会の吉村洋文は、ようやく、辞任を求めることも考慮に入れるというような“寝言”をいい出したが、製造責任を果たせよといいたい。
だが、ここまで意固地になっていると、そんな圧力などそよ風程度ではないか。
第一、今回知事を辞めれば、次にまたどこかの市長選や知事選に出ることなどできるはずはない。
お先真っ暗だと思うが、救う神ありなのか。
知事からパワハラを受けて告発した人間と、告発後と2人も自殺しているのだ。普通の神経なら動揺するはずだが、持ちこたえているのは何のためなのか。
子々孫々まで汚名を残すことはできないという家訓でもあるのだろうか。
文春によれば、匿名で県政に関する七項目の疑惑を呈し、斎藤知事を告発したX局長宅を訪問し、「文書作成者がXだと断定、Xの公用PCを押収していったのは、斎藤の指示による片山安孝副知事だった」という。
斎藤は8月7日の記者会見で、自らが指示して片山副知事らに告発文書の調査を遂行させたことを認めている。
文春は、告発文の作成者がXであることがあまりにも早く特定されたのはなぜかと疑問を呈している。
そしてその理由は、「これについては百条委員会で県職員が証言した。三月二十二日、人事課長がデジタル改革課の職員に依頼して、X氏ほか数人の電子メール一年分のデータを提供させたらしい」(百条委の議論を聞いた県議の一人)という。
調査したのはXだけではなく、三班態勢で三カ所同時のガサ入れも計画し、「庁内調査指示書」というものまで作成していたというのである。これは尋常じゃない。
県は、その後も告発文書の真実相当性を認めず、5月7日にXを懲戒処分にしてしまっている。
斎藤は、この告発を「公益通報制度」に基づいてとは認めず、単なる誹謗中傷だと決めつけているのだ。
斎藤はこの判断の根拠に、「弁護士の見解を得た」と胸を張ったというが、この弁護士というのは、県の信用保証協会の顧問弁護士でもある藤原正廣だそうだ。