さて、今年の甲子園夏は京都国際高校が優勝した。だが、この学校の前身が韓国系民族学校で、校歌が韓国語だったため、心無いネトウヨたちが騒いだ。
中日スポーツのネット版(8月23日 15時27分)ではこう報じた。
「エース左腕・中崎が9回まで4安打無失点の快投を見せた京都国際は、0-0で迎えた延長10回表、押し出し四球と犠飛で2得点。その裏は2番手・西村が無死満塁のピンチから内野ゴロの間に1点を失ったものの、後続を抑えて壮絶な投手戦を制した。
試合終了後、京都国際の勝利をたたえる校歌が球場内に流れると、関東第一の大応援団は大きな手拍子を送った。それに応えるように、京都国際のナインは自らの応援団にあいさつした後に、関東第一のアルプス席に向かって一礼した。
球児の熱闘に水を差すように、韓国系の民族学校を前身とする京都国際の校歌が、韓国語であることに反発する声がこれまでにも一部挙がり、物議を醸していた。
誕生から100年を迎えた甲子園。劇的な一戦の後にみられた一連のやりとりは感動を呼び、X(旧ツイッター)には『これが本来あるべき姿なんよな…勝者をたたえるっての…』『やっぱりいいな、甲子園って』『ネトウヨと違って爽やかだなあ』『高校生の方がSNSで文句言ってるやつらよりよっぽど心も器もでかいな』などの書き込みがあふれた」
だが、ポストによれば、この野球部を率いてきた小牧憲継監督(41)は怒っていたという。
「野球が下手くそだったあいつらが頑張って、せっかく日本一になったというのに、試合後は韓国語の校歌がどうのとか、韓国大統領がどうのとか、僕らからしたらどうでもいい報道ばかり。もっとこいつらのプレーを取り上げたって欲しいと思います。正直、むちゃムカついています」
怒りは学校にも向く。
「良くも悪くも、学校は野球部に対して無神経で無頓着。日本語の校歌にして欲しいとスタッフが願っても実現しないですし、グラウンドだって広くして欲しいと頼んだところで学校は協力してくれない。はっきりいって、僕は学校が嫌いです」