冷蔵庫に入ったような涼しさの中で見学ができる「あぶくま洞」や、迫力ある名瀑である「秋保大滝」、標高1,600mの山頂周辺のトレッキングも楽しい「八幡平」など、暑い日に避暑に訪れたい、東北の夏でも涼しい場所をご紹介します。
1. あぶくま洞(福島)
田村市にある鍾乳洞で、およそ8,000万年という歳月をかけてつくられました。全長は600mほどと大きくはありませんが、鍾乳石の種類はバラエティに富み、種類と数の多さは東洋一とも言われています。
洞内の気温は約15℃と一定なので、特に真夏には入洞した瞬間まるで冷蔵庫に入ったような涼しさを感じることができます。気温差が激しい時は、長袖などの羽織るものがあった方が良いでしょう。
一番の見どころは、高さ29mの洞内最大のホール「滝根御殿」。クリスタルカーテンやボックスワーク、シールド、洞穴サンゴなど、ここでしか見ることのできない貴重な鍾乳石を間近で楽しむことができます。
2. 奥入瀬渓流(青森)
奥入瀬川の子ノ口(ねのぐち)から焼山まで、全長約14kmにわたって続く「奥入瀬渓流」。川沿いに落葉広葉樹を中心とした森が広がり、国から特別名勝・天然記念物に指定されています。
観光ポスターなどでよく目にする「阿修羅の流れ」や、3つの流れの合流地点で面白く美しい表情をみせる「三乱の流れ」、”ジャパニーズ・スモール・ナイアガラ”とも呼ばれる「銚子大滝」、苔むした岩など、見どころもたくさん!全行程を歩くと1日がかりになってしまいますので、あらかじめ見たいところを絞って訪れるのがポイントです。
奥入瀬渓流エリアは、夏の平均気温は7月は約21.5℃、8月が約23.0℃と低めな上、渓流沿いを吹き抜ける爽やかな風が気持ち良く、避暑にはぴったり。手付かずの豊かな自然のなかを、ゆったり散策しながら自然美を堪能してみてください。
3. 滑川大滝(山形)
落差80m、幅40mを誇る東北地方最大級の名瀑で、日本の滝100選に選ばれています。滑川温泉より東大巓へ向かう登山道を30分ほど登った尾根に大滝展望台があり、巨大な岩壁に沿うように水が流れる、美しくも迫力ある滝の全景を眺めることができます。
また、滝つぼまで降りて行くこともでき、間近で見上げる滝も迫力満点!マイナスイオンたっぷりで、全身で「涼」を感じられるスポットです。