「それぞれアトラクションごとに、“県”が運営しているんだよね。ここはどこだっけな」

 義兄が教えてくれます。彼も高校生の頃に、「自分の所属県が運営しているアトラクションを手伝ったことがある」そうです。

 決められた時間内での遊びが終了すると、待ちに待った昼食です。なんでも、「おぢば名物といえば、カレー!」と義母が沸き立つほど、とにかく昼食のカレーが子ども心をつかんで離さないそう。

 長机が何百本も並んだ巨大食堂に入ると、やはりひのきしんの子たちが次々とカレーをよそっていました。

天理教、22万人の信者が集う「おぢばがえり」に潜入! 「祭りじゃない祭り」の目的はの画像10
巨大食堂(写真:サイゾーウーマン)
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おぢば名物カレー(甘口)(写真:サイゾーウーマン)

 なんの変哲もないシンプルなカレーですが、これがおいしい。小6男子たちは調子こいておかわりを競い、「オレ3杯目ー!」とかやっています。おかわり自由なので無限です。

天理教には三重県の誇る「忍者」がそびえ立つ

 昼食を終えると、次は「チャレンジ遊びの世界」というアトラクションへ。足場を組み作られた山で水鉄砲を撃ち合う遊びや、水遊び場などが並びます。もっとも目を引くのは、高所を滑るツインロープウェイ。

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ロープウェイ(写真:サイゾーウーマン)

 もちろん手作り。ラオスの小型遊園地のような危うさが好奇心を刺激します。

 子どもが遊ぶ一方で、大人たちはどうしているのかというと、小さい子どもの付き添いをしたり、休憩所のテントで休んだり。ミストファンがいくつもあり、暑さ対策の歴史深さを感じます。また、トイレもお茶所と同じ割合で設置されているのがうれしいところです。

 お次は、一番人気アトラクションだという「決戦! 忍者村」へ。運営は予想どおりの三重県です。30分以上の待ち時間を回すのは、大学生くらいの男の子たち。長蛇の列を前に舞台に立ち、若手芸人さながらに即席じゃんけん大会を開いたりと、一切手を抜きません。今すぐオリエンタルランドに就職できるレベルのホスピタリティです。