じりじりと照りつける太陽光線が、全身を焼き、水分が蒸発してゆく。あつい……あつ……すぎ……る……。
そのときです。
「おーちゃーおちゃおちゃおちゃおちゃおちゃHEY!♪」
!?
砂漠で幻のオアシスが現れたごとく、幻聴でしょうか。妙な歌声が聞こえてきます。
「おーちゃーおちゃおちゃおちゃおちゃおちゃHEY!♪」
「おーちゃーおちゃおちゃおちゃおちゃおちゃHEY!♪」
「おーちゃーおちゃおちゃおちゃどうぞ!♪」
「おーちゃーおちゃおちゃおちゃどうぞ!♪」
!?
幻聴じゃなかった! 道の途中に設置された「お茶所」と書かれたテントの下で、中学生くらいの少年少女たちが旅人にお茶を振る舞っている!
群がる人々にキンキンに冷えた麦茶をヤカンからコップに注ぎ、手渡し……を、延々と繰り返しています。楽しげに歌いながら。
なんだ、これは。
「“少年ひのきしん隊”よ。えらいよねえ」
義母が言います。ひのきしん=ボランティア、で、この子たちは朝から晩までお茶を振る舞い続けるといいます。お茶所は至れり尽くせりなほどたくさん設置されており、どこも中学生たちがしっかりと役目を果たしているのです。
中学生なんて、夏休みにボランティアなぞクソくらえで1日中スーファミかゲームボーイをやっていたいお年頃じゃないんですか? わたしはそうでしたよ。カルチャーショックに頭をどつかれつつ、やっとのことで目的地に到着します。
天理教、異常なクオリティの「アトラクション」とは?
<ジョイフルパーク>
そうした看板が立てられた敷地には、滑り台やボールすくい、ボルダリング、ミニジェットコースターなどが設置されていますが、
これ全部、手作りなのだそう。
スタッフは高校生〜大学生くらいのようで、遊ぶ子どもたちを手際よく誘導します。