夫の実家が天理教の教会だと知ったのは、結婚直前でした。当時、天理教についての認識といえば、「黒い法被を着て、路上で太鼓やシンバルのような楽器を叩きながら、歌い練り歩く宗教」であり、なんとなく、カルトの部類とは違うんだろうなあ、という程度。そんな私が天理教のイベントに潜入してきました。
目次
・天理教の「夏祭り」は「祭りじゃない」!?
・天理駅、JR西日本・近鉄も「おじばがえり」横断幕でお出迎え
・謎の歌声「おーちゃーおちゃおちゃ」
・異常なクオリティの「アトラクション」とは?
・三重県の誇る「忍者」がそびえ立つ
・若手の真骨頂「こどもミュージカル劇場」が鳥肌モノ!
・天理教の集客力は、GLAY超え!?
・「おぢばがえり」の真の目的は……
※2018年8月22日公開の記事を再編集しています。
天理教の「夏祭り」は「祭りじゃない」!?
天理教の合宿潜入から、はや半年以上たった6月。夫側の家族グループLINEに、義母からメッセージがありました。
<今年の「こどもおぢばがえり」は7月末ですよ>
夫の実家へ帰省するたびに聞いたことがあるこの単語、「こどもおぢばがえり」。以前、夫に聞くと、
「きぐるみのパレードやアトラクションがある、天理教本部で開催される子ども向けイベント。毎年、両親兄弟その子どもたちのほか、近所の子どもたちも誘って、天理市までマイクロバスで行く」
と教えてくれました。その説明を自分なりに解釈すると、「子供向けの露天がたくさん出た、天理教の夏祭りってことなのかな?」と、駅前通りを交通規制して歩行者天国にするような、地元の夏祭りを想像していました。
「よし、今年こそ天理教のお祭りに行こう」
夫にそう言うと、
「え! 行くの!?」
と、驚くのですが、それが「またナメてかかっているでしょう!? 違うからね! あなたが想像しているようなのとは!」といった口調なのです。そしてしきりにこう言います。