◆その渋さに驚かされる
そして 『Re:リベンジ-欲望の果てに-』である。
謎が多く、本心が見えない。海斗に対する敵意を持っているのか、それとも……。
主人公のライバル役、ということでとびきりの悪役も期待していたが、海斗の未熟さも手伝って、キレ者という印象のほうが強い。それでいてヒロインである陽月(芳根京子)のピンチに現れることも多いというヒーロー感も伴っている。海斗のライバルというより、成長のきっかけを与えるポジションなのかもしれない。
ただ、数年前だったら、錦戸が海斗のポジションだっただろう。若さゆえに突っ走ってしまう、そして転んで立ち上がる。今はその成長過程をひとつ超え、向こう見ずな主人公を導く役割を演じるようになったのではないか。
ずっと無敵のヒーローもカッコイイ。しかし、痛みを伴う役を演じることで、また役柄が広がったように感じられる。
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