◆改めて見せつけたポテンシャルの高さ

『不適切にもほどがある!』
画像:TBSテレビ『不適切にもほどがある!』公式サイトより
『不適切にもほどがある!』は、1986年の日本で生きていた小川市郎(阿部サダオヲ)が昭和と令和を行き来し、コンプライアンスを無視した不適切な発言で「今」の空気をかき回すコメディーだ。

錦戸は市郎の娘・純子(河合優実)の夫・犬島ゆずるという役どころなのだが、クセが強い。昭和のディスコでボーイとして働き、そこで純子と出会ったゆずる。結婚の許しを得るために市郎のもとを訪れるが、猛反対され、そこで披露したのが「結婚の許しを乞うダンス」。肩パットが入ったジャケットを着て、のダンスと結婚の許しの乞い方は振り切っていて端的に言って最高だった。

しかし、純子と結婚後は、家業の仕立て屋を継ぎ、一転シンプルな装いに。

「若さ」と「渋さ」を演じ分け、「破天荒さ」と「堅実さ」を表現。出演シーンは多くなかったが、人生が進んでいく中での苦悩と喜びを伝えてくれた。

ここ数年は地上波の番組への出演が減っていたが、『不適切~』では演技だけではなく、歌声とダンスを披露し、情報量の多さでファンを喜ばせた。