日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」や、大山の南壁と雄大なブナ林を望む標高約900mの「鍵掛峠」、高原リゾートとしても有名な「蒜山高原」など、暑い日に避暑に訪れたい、中国地方の夏でも涼しい場所をご紹介します。

1. 秋芳洞(山口)

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日本最大級のカルスト台地である「秋吉台」の下に広がる、総延長約10kmの日本屈指の大鍾乳洞。国の天然記念物に指定されています。観光用に公開されているのは約1kmほどですが、じっくり楽しむと1時間以上はかかります。

秋芳洞の中には川が流れており、温度は1年を通して17度で一定となっているため、夏にはとても涼しく感じ、避暑地としてもぴったり。

秋芳洞といえば、お皿をしきつめたような「百枚皿」が有名。段丘を流れる水の石灰分が長い年月をかけて波紋の形にかたまったもので、実際には500枚以上あると言われ、世界でも類を見ないと言われる規模の大きなものです。

また洞内ではさまざまな種類のコウモリや、アキヨシシロアヤトビムシ、アキヨシホラズミカニムシなど洞窟固有の生きものに出会うことができます。

2. 帝釈峡(広島)

庄原市と神石高原町にまたがる国定公園「帝釈峡(たいしゃくきょう)」は、中国山地の中央に位置する全長約18キロメートルの峡谷で、国の名勝にも指定される景勝地です。

石灰岩台地が深く浸食されて形成されたカルスト台地が広がっており、多数の鍾乳洞があります。上帝釈エリアでは、涼しい風が吹き抜ける渓流沿いの散策が可能で、渓流の浸食によってできた巨大な天然の橋・雄橋(おんばし)が見どころ。渓流の先にある美しい人造湖・神龍湖(しんりゅうこ)では、カヤックなどのアクティビティも体験可能です。

3. 鍵掛峠展望台(鳥取)

鳥取県内随一の絶景スポットとして知られている鍵掛峠。無料駐車場が設けられており、迫力ある大山の南壁と雄大なブナ林を一望できます。紅葉シーズンが有名ですが、標高約900mに位置しており真夏でもぐっと涼しいので、避暑地としてもおすすめ。大山の荒々しい山肌と中腹から続く深緑の木々とのコントラストという、夏ならではの景色も素敵ですよ。