◆確かに、口にも歯にもほぼつかなかった
本場感への追求ではなく、食事中のエチケットを考えた、口周りが汚れにくくするという配慮重視のパスタであることはわかりました。それでは本当に、口周りが汚れにくいのでしょうか?
スパゲッティを完食してすぐに紙ナプキンで口をふいてみたところ、気になるような黒や茶色が付かないことに驚きました。
そしてドキドキしながら鏡で唇や歯もチェック。感じ方には個人差があるでしょうが、旧メニューと比較すれば、他人に見られても恥ずかしくないレベルだと安心する人は増えるに違いありません。
ちなみに、スーパーなどで売られている市販のイカスミソースを食べてみたところ、しっかり黒くなりました!
今回のサイゼのイカスミ問題。このメニューに大きな注目が集まったという点で話題作りとしては大成功でしょう。
さあ、皆さんは食べに行きますか?
<文/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12